太田進一先生(同志社大学名誉教授)がこのたびの春の叙勲で、瑞宝章中綬章を受賞されました。誠におめでたいことであり、学会としてもニュースとして紹介させていただきます。
会長 池田 潔
令和5年「春の叙勲」を受賞して 同志社大学名誉教授 太田進一
このたび、令和5(2023)年の春の叙勲、瑞宝章中綬章を受賞しました。5月12日に国立劇場大劇場で叙勲伝達式が行われ、その後バス15台で皇居に移動し、豊明殿にて拝謁がありました。私は、バスの1号車に指定され、豊明殿では、最前列に並ぶように指示されました。1列目の真ん中辺りの方が代表で天皇陛下にお礼を申し上げ、その後、陛下からお祝いの言葉がありました。私のすぐ傍に、30人ほどの車イスの方々がおられましたが、陛下は降壇されてすぐに、車いすの方々に声をかけに行かれました。その後で、私たち1列目の人たちに、陛下が1人ずつ立ち止まられ目礼をされました。
仕事人間であった私は、あまり家庭を顧みず、亡妻や娘2人には迷惑をかけてきました。また、同僚や学生、学会の関係者にもお世話をおかけしました。その意味では、周りの人たちも含めての受賞であったと認識しております。周囲の方々に対して感謝申し上げます。ありがとうございました。80歳のよき記念となりました。
自分なりに振り返りますと、2つの大学院の設置に同僚たちと取り組んできたこと、社会人向けの大学院である総合政策科学研究科、MBAであるビジネス研究科を、それぞれ設立準備委員としてスタッフの採用や、設置目的、カリキュラムの作成などに取り組んできました。おかげで、博士課程前期・後期課程において多くの修士、博士を誕生させることができました。私個人も、商学研究科と総合政策科学研究科を兼担することにより、多くの博士号取得者を誕生させました。その人たちの一部は、現在、国公立大学で4人、私立大学で6人、大学教授、大学院教授、大学准教授として頑張ってくれております。また、公認会計士、税理士、社会保険労務士、中小企業診断士、経営コンサルタント、経済研究所幹部、企業経営者として活躍してくれております。皆さんの今後の成長が楽しみです。